
インターネットにまつわる最新情報や研究データをスタッフが紹介します。
日経トレンディが発表した「2011年ヒット予測ランキング」で、「得するジオゲーム」が1位に選出されました。スマートフォンの普及などにより、位置情報を使ったサービスが今後も増えていくものと予想されます。今回は位置情報を使ったサービスの現状と今後の展望について取り上げたいと思います。
現在多くの位置情報を使ったサービスがあります。天気情報や店舗情報など既存の情報に位置情報を組み合わせることで、現在地の天気の移り変わりが表示されたり、現在地から500m以内にあるラーメン店がわかるなど、ユーザーにとって利便性が高いサービスになります。
位置情報とセール情報を組み合わせたサービスとして注目されているのが、「イマナラ」です。「イマナラ」では、現在地の周辺店舗から、時間限定で発行されるクーポンを取得できるサービスです。位置情報と携帯の持つ即時性を十分に活かしたサービスと言えるでしょう。
イマナラ( http://imanara.jp/index.html )
また、位置情報をエンターテイメントに活用したものとしては、「セカイカメラ」と「コロニーな生活☆PLUS」(コロプラ)が挙げられます。
セカイカメラ( http://sekaicamera.com/ )
コロニーな生活☆PLUS ( http://sekaicamera.com/ )
セカイカメラでは、現実の場所にエアタグと呼ばれるデジタル情報をつけ、そのエアタグの情報をセカイカメラの全てのユーザーと共有ができるアプリケーションです。セカイカメラを通すと、現実の世界にエアタグというデジタル情報が付加されて表示されます。
コロプラは、GPSによって移動距離を測定し、移動距離に応じて付加されるポイントをコロニーと呼ばれるゲーム上の都市の発展に使うことができます。また、スタンプラリーやお土産など、場所に合わせてさまざまな特典が用意されています。
イマナラやセカイカメラ、コロプラに共通して言えるのが、実際に足を運んで移動することを促進するサービスになりえることです。WEBの中だけで完結するのではなく、リアルの世界の行動を誘引できれば、集客を必要とする店舗や地方の観光局などからのニーズは大きいと思われます。
実際にセカイカメラでは、自治体と連携し、様々な観光スポットにエアタグがつけられています。コロプラでは、ある店舗で買い物した人限定で手に入るカード(コロカ)を用意して、店舗への誘導を図っています。
山ガールや農業体験がブームになったり、野菜の直売場が人気になったりなど都市部に住む人の地方への興味は上昇しつつあるのを感じます。興味がある人を実際に足を運ばせる一つのきっかけとして、位置情報サービスは有用であるように思います。
アメリカでも、位置情報を使ったサービスは数え切れないほどありますが、中でもFourSquareというサービスがブレイクの兆しを見せています。FourSquareは、店舗や施設などに入った事を、位置情報を使って記録(チェックイン)できるサービスです。店舗に行った回数が最も多いユーザーにはメイヤーと呼ばれる称号が与えられます。そういったエンターテイメント性でユーザーの興味を引くのと同時に、チェックインしたユーザーにクーポンを発行するなど、直接的なメリットを設定することもできます。FourSquareはエンターテイメント性と直接的なメリットが融合された例であると言えるでしょう。
FourSquare( http://foursquare.com/ )(英語)
また、Facebookも位置情報を使った割引サービス「Deals」をリリースしました。流行するか否かは店舗との協力状況によるかと思いますが、利便性とエンターテイメント性の融合という動きは今後、日本にも広がっていくと思われます。
新聞や雑誌など4マスの効果が減少しているといわれる中で、実際に集客につながるような位置情報サービスは今後注目されていくものと思われます。話題性を作るという意味でも位置情報サービスを活用する意味は大きいのではないでしょうか。実際の店舗を運営している企業や、観光や交通関係の企業などは特に検討を進めるのが望ましいと思われます。
1979年生まれ。大学院在学中にECサイト立ち上げの経歴をもつ。ECサイトの企画・デザイン・運営などの実体験を通じ、Webサイトのノウハウを幅広く習得する。2008年エルネット入社。モバイルサイトの媒体運営などを経て、現在、WEBメディア推進部 ソリューションチームに所属。Webプランナーとして活躍中。